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視能訓練士 検査、矯正の専門家 精密機械使い、医師にデータ報告 読売新聞 北海道発 からだと健康 無断転載禁止

視能訓練士 検査、矯正の専門家 精密機械使い、医師にデータ報告 「視能訓練士」と呼ばれている職業をご存じでしょうか? オルソプチスト(ORT)とも呼ばれており、主に眼科での弱視(低視力)や斜視(目の位置異常)の検査や訓練をします。最近では、眼科一般の検査や眼科手術に伴う精密検査も主な仕事となっています。 読売新聞 北海道発 からだと健康 無断転載禁止 
 眼科でたくさんの機械を見たことはありませんか? 目の屈折(度数)、眼圧、眼底カメラ、網膜電位図、超音波検査など眼科専門の精密機器です。視能訓練士はこれらの装置を使って検査を行い、その検査結果を眼科医に提出します。眼科医はこれを基に、診察診断を行います。検査をするには、多くの知識や経験が必要とされます。

 視能訓練士として眼科に勤めるには、専門学校や大学病院で3―4年間、身体や目のことを学び、最終的には国家試験に合格しなければなりません。

 眼科は目の屈折が基本で、屈折の正しい結果を出し、それを基にレンズで矯正し、その人の最良の視力を検出することが大切です。その結果、視力の出方が悪ければ、何らかの原因があるわけですから、そこから検査が広がっていくことになります。

 目は直径約24ミリ程度の小さなものです。角膜、網膜その他数多くの組織が結合して一つの眼球を形成しています。どの組織も欠かせず、一つでも異常をきたすと良好な視力は得られません。組織により検査内容はすべて変わってくるので、様々な検査機器を使い正確なデータをそろえて医師へ報告することが求められます。


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 このように、視能訓練士の仕事内容は幅広く、視力、眼圧などの一般検査のほか、眼鏡やコンタクトレンズの処方、手術前精密検査、そして弱視、斜視外来の検査、訓練などがあります。

 小児が相手の時は検査がうまくできないこともあります。この時は、親に今しか行えない訓練などを十分に説明し、協力してもらいます。

 現在、道内で弱視、斜視外来を設けている病院は、北海道大、旭川医大、札幌医大の3大学病院と、数か所しかありません。道東には1か所だけです。

 放射線技師や理学療法士なども同じ国家資格ですが、それに比べると視能訓練士に対する認識度はまだまだ低いのではないのでしょうか?

 どの診療科でも同じだとは思いますが、眼科でも病気は早期発見、早期治療が大切です。

 目は2つあり、両眼を開けて物を見ているので、片眼に視力低下をきたしても気が付かず、「気付いたら片目が見えにくい」と来院される方も少なくはありません。まずは、視力、見え方の自己管理をし、自覚的異常がなくても定期的な眼科の受診をお勧めします。


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 小児の場合は自己表現がうまくできないため、視力が悪くても気付かないことがあります。よく転ぶ、ボールがうまく取れない、手元の作業が続かないなど、生活行動にも注意を払って下さい。視力の発達は、6、7歳で大人の目として完成します。早期発見のためにも家族の協力が必要です。

 一方、40歳を過ぎたころから、老視(老眼)が始まります。近くを見るピント合わせの減弱です。老眼鏡で改善されますが、年齢や生活環境に合わせ、適切な度数に変えていく必要があります。

 また、糖尿病や高血圧は眼底出血を引き起こすことがあり、眼底写真で経過を追います。白内障、緑内障は視力や視野の定期検査も必要です。

 これらが視能訓練士の仕事の概略ですが、眼科には小児から老人まで、様々な症状を持った患者が来院します。どのような目の病気にも適切な対応をし、眼科診療が円滑に行えるよう、日々心掛けています。