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B型肝炎感染者から腎移植 肝障害発症し死亡 読売新聞 医療と介護 医療ニュース 無断転載禁止

B型肝炎感染者から腎移植 肝障害発症し死亡 病気腎の移植問題で、市立宇和島病院(愛媛県宇和島市)の調査委員会は29日、B型肝炎ウイルス陽性の患者の腎臓を移植された患者の1人がその後、ウイルス陽性になり、肝障害と急性膵(すい)炎で死亡していたことを明らかにした。 読売新聞 医療と介護 医療ニュース 無断転載禁止 
 委員長の深尾立(かたし)・千葉労災病院長(日本移植学会前理事長)は「移植で感染した可能性が高く、死亡との因果関係も否定できない。もともと無謀な移植で医療とは言えない」と、万波誠医師(現・宇和島徳洲会病院)の行為を批判した。

 調査委はこの日、市立宇和島病院での病気腎の摘出20件・移植25件の調査結果をまとめ、「すべて不適切」とする意見書を病院に提出した。万波医師は1970〜2004年に同病院に勤務していた。調査委の発表や関係者の話によると、B型肝炎ウイルス陽性の患者から両方の腎臓の摘出・移植が行われたのは2000年12月。この患者は手術10日前の血液検査で、ウイルスが体内にいることを示すHBs抗原が陽性だった。

 移植を受けた2人の患者のうち、1人は宇和島市内の男性。父母からの2回の移植に続く3回目だったが腎臓は機能せず、1週間後に摘出。翌年3月に、腎がんの患者から摘出された腎臓を移植されたものの、5月に肝障害を起こして容体が悪化、6月に急性膵炎で亡くなった。死亡前の検査ではHBs抗原陽性だった。

 もう1人の患者も、腎臓は機能せず、移植の2週間後に摘出していたが、ウイルス感染はないという。

 深尾委員長は「亡くなった患者は、他にB型肝炎に感染する機会があったとも考えられず、因果関係はかなりある。絶対にやってはならない移植だった」と指摘した。

 一方、万波医師は「絶対に感染しないと確信して移植した。より感染性の高いHBe抗原は検出されず、肝炎は沈静化していた。(男性の死因は)免疫力の低下で感染したサイトメガロウイルスによる膵炎。肝障害も膵炎が起こしたもので、B型肝炎ウイルスとは関係ない」と主張した。