息子は万波医師の実験台…B型肝炎感染者の腎移植 両親「ずっと疑ってた」 万波誠医師(66)による病気腎移植で、愛媛県宇和島市立宇和島病院の調査委員会の意見書は、B型肝炎ウイルス陽性の患者から腎移植を受けた男性患者(死亡時29歳)にウイルスが感染し、肝障害を起こしていた可能性を指摘した。男性の両親は「息子は万波医師の実験台にされたも同然。許せない」と怒りをあらわにした。
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両親によると、2001年3月、男性は2度目の病気腎移植を受けた後、同5月に退院した。その直後から背中の痛みを訴えた。万波医師から「肝機能が低下している」と説明を受け、6月に同病院に再入院した。膵(すい)炎と診断され、同15日に死亡した。死因は急性膵炎とされた。
両親は「息子の症状と移植との関係をずっと疑ってきた。意見書の内容にやっぱりという思いだ」と話した。万波医師は男性の肝機能が低下後、「薬で良くなる」と言うだけで、膵炎と診断されてからは、「もう内科の患者で、わしは関係ない」と話したという。
意見書は、男性に移植された腎臓を「無機能腎でこのような(腎臓を使って)移植を行うことは無謀」とも指摘しており、両親は「やりきれない思いが募る」と悔しさをにじませた。
宇和島病院院長「一から出直す」
深尾調査委員長は29日午後、市立宇和島病院で記者会見した。「感染提供者からの移植は、絶対に行うべきではなかった。医療行為とは言えない」と批判した。その上で、「移植関係者の一人として、このようなことが繰り返されないことを願う」と述べた。
深尾委員長から意見書を受け取った同病院の市川幹郎院長は「一からやり直したい。医師、職員が共に意見を言い合えるような体制をつくりたい」と話した。
万波医師 「ドナー陽性」説明したか覚えてない
万波誠医師は29日、読売新聞の取材に応じた。一問一答は次の通り。
――ドナーがB型肝炎ウイルスの陽性だったことは知っていたのか
「移植前の検査で感染性が高い抗原は検出されず、肝炎は沈静化していた。相談した内科医にも『感染の恐れはない』と言われた。感染力のある腎臓なら移植するはずがない」
――ドナーがB型肝炎ウイルスの陽性であることを男性に説明したのか
「それは覚えていない」
――男性の死因とB型肝炎ウイルスとの関係は
「肝障害は膵炎が引き起こしたので関係ない。もし男性が腎移植でウイルスに感染したとするなら、(ドナーから)もう一つの腎臓の移植を受けた女性が感染していないのは説明がつかない」
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- 2007/04/30(月) 10:23:00 |
- 腎移植(病気腎移植・疾患腎移植・生体腎移植) |
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