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東京大気汚染訴訟:原告団が和解案受け入れ、全面解決へ 毎日新聞 サイエンス 環境 無断転載禁止

東京大気汚染訴訟:原告団が和解案受け入れ、全面解決へ 東京大気汚染訴訟の原告団は30日、東京高裁が22日に示していた和解案を受け入れることを正式に決定した。2日に回答書を高裁に提出する。西順司原告団長(74)は「不満の声もあったが、和解案を基礎に団結し、大気汚染の改善と被害者救済の運動を進めることを満場一致で確認した」と語った。 毎日新聞 サイエンス 環境 無断転載禁止 
 和解案は▽自動車メーカー7社が解決金12億円を支払う▽国、東京都、メーカー、首都高速道路会社が財源(5年間で約200億円)を負担し、都内の全ぜんそく患者を対象にした医療費助成制度を創設する▽国、都、首都高が公害対策を進める−−の3点が柱だった。

 この日開いた原告・弁護団の幹部会で、各地域の代表が27〜29日の3日間に約150人の原告から聞き取った意見を持ち寄って協議した。30億円以上を要求していた解決金額に不満を残しつつも、医療費助成制度が実現する見通しとなり、行政から一定の公害対策を引き出したことを大きな成果と受け止めた。

 また、和解案が訴訟の社会的な意味を重視し、「大気汚染による健康影響は、自動車メーカー、国、道路管理者、国民一般が等しく社会的責任を受け止めるべきだ」と指摘したことも高く評価、和解案受諾で合意した。

 国、都、首都高は既に和解案受諾を高裁に伝えており、メーカー7社も週内に受け入れ表明する方針で、訴訟は第1次提訴から11年を経て全面解決する。各当事者の回答を受け、高裁は今後、具体的な和解条項や和解の意義を記した文章を作成する。【北村和巳】