コムスン:介護事業売却…受け皿確保、不透明 コムスンの介護事業売却は、当初の一括売却方針から一転して、47都道府県に分割されることになった。介護業界では二つの介護事業者団体を中心に一括引き受けに向けて動き始めていたが、振り出しに戻る形だ。今回の枠組みは、一事業者に介護サービスの利用者が集中することを避けたい厚生労働省とコムスンとの妥協の産物と言える。過疎地を含め、すべての利用者の受け皿が見つかるかはいまだ不透明だ。
コムスンなど全介護事業の売却を決めたグッドウィル・グループ(GWG)は当初から一括売却の方針を示し、7月末までに売却先を決める予定だった。 毎日新聞 社会 事件 コムスン不正問題 無断転載禁止
GWGが一括売却にこだわったのは、候補企業との交渉をスムーズに進め、早期決着を図りたいとの意図があったから。時間がたつほど利用者離れが進み、事業価値が損なわれる恐れがあるからだ。「ばら売り」では、価格面などの交渉が有利に進められない可能性もある。
一方、厚労省内には、一括売却で一事業者が突出した存在になることに対する懸念があった。今回のコムスンのように、一事業所で不正が発覚すれば連座制で事業全体の責任が問われるため、引受先で再び不正が起きれば更に大きな混乱を招くことになる。厚労省幹部が「初めから一括はあり得なかった」と明かすように、コムスンの方針転換は、同省の強い意向が働いた模様だ。
ただ、都道府県で分割することで事業の円滑な譲渡が実現するかどうかは不透明だ。コムスンは、訪問介護などの在宅系サービスを各県につき一事業者にすべて引き受けてもらう方針だが、24時間介護や障害者自立支援など、幅広いサービスを提供できる地域の事業者は「そんなにはない」(樋口社長)のが実情だ。離島など過疎地の利用者引き受けも不安が残る。
また、樋口社長は「公募に手が挙がらないところが1、2県あると思う」との見通しを示した。厚労省は各自治体を通じて地域の事業者に応募を促すほか、受け皿が見つからない地域については各自治体と協議しながら調整する方針で「介護難民」を出さないための重い責任を負っている。【平地修】
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- 2007/07/31(火) 23:36:00 |
- 介護保険(虚偽申請・介護報酬不正受給)に関する情報 |
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