Q:息子の舌小帯切るべきか 9歳の息子が舌小帯(ぜっしょうたい)短縮症です。かかりつけの病院で、このままだと発音に変な癖がつくので、舌小帯を切ったほうがいいと言われました。切らないほうがいいという意見もあり、悩んでいます。 読売新聞 医療 医療相談室 無断転載禁止
A:発音障害あれば手術検討を
舌小帯は、舌の下面から下顎(あご)の内側にのびて、舌と下顎をつないでいる薄い“ひだ”のことをさします。新生児の舌小帯は比較的舌の先端近くにまで付いており、少し厚みもありますが、成長と共に先端から少しずつ後退し、厚みも薄くなってきます。
このような変化が少ないなど、何らかの理由で舌小帯が舌の先端近くにも付いている場合は、舌の動きが制限され、先端を持ち上げたり、横にずらしたりすることがしにくくなるなどの運動障害が発生します。このような状態を舌小帯短縮症と呼び、重症で高度な運動障害を伴うものを舌小帯強直症と呼んでいます。
子どもの発育期に舌の運動障害があると、発音の発達(構音習得)への影響が心配されます。一般的に発音の発達は5歳ごろまでに完了するとされているので、舌小帯短縮症で発音障害がある場合や、将来、発音障害になることが予測される場合には、4、5歳までに舌小帯の一部を切開する舌小帯切離術を行います。
この手術は比較的簡単なものなので、4歳を超えれば、ほとんどの子どもは外来で局所麻酔を用いて実施が可能です。
このお子さんは9歳ですので、発音の発達は完了していると考えられます。将来への心配というより、発音障害があるかによって手術の要否を判断するのが良いと思います。発音障害がある場合には、舌小帯切離術を実施するとともに、術後に舌の運動訓練と言語療法士による発音訓練を受けることをお勧めします。
高木 裕三・東京医科歯科大小児歯科教授(東京・御茶ノ水)
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- 2007/09/30(日) 10:03:00 |
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