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【年金問題報告書9】「手口、誤り発見する仕組み作れ」 産経新聞 主要ニュース 生活 福祉 無断転載禁止

【年金問題報告書9】「手口、誤り発見する仕組み作れ」 V 今後の教訓 
 ・今回の調査、検証を踏まえて、今後に向けた教訓について、主なものは以下の通りである。

(組織・業務運営に関する教訓)
 ・社保庁は、組織および業務の管理・運営に関して、ガバナンスを確立し、(1)年金記録管理に関する基本的姿勢、年金記録管理の正確性確保に対する認識、裁定時主義等に基本的問題があったことを反省し、意識改革・業務改革を推進すること(2)適切な人材を養成・確保するとともに、職員の一体感を醸成すること(3)事務処理の統一性を確保するとともに、人が行う事務処理に伴う誤りをゼロにすることは困難であることから、誤りを発見し、これを是正していく仕組みを構築すること(4)年金記録の正確性を確保するためには、被保険者等の協力が不可欠であることを認識し、その仕組みを構築すること(5)職員団体と適切な関係を保つこと−などの改革を推進すること。 産経新聞 主要ニュース 生活 福祉 無断転載禁止 

(システム改善に関する教訓)
 ・社保庁は「社会保険業務の業務・システム最適化計画」に基づき、業務・システムの最適化に向けてすでに幅広く検討を進めている。社保庁は、記録管理の重要性を認識し、システムの管理・運用体制を適切に整備すること、組織全体としての日々の入力等のミスの把握を含め、記録管理業務全般の状況をモニタリングし、評価・検証・改善を行うことなど、現行システムの機能にかかる委員会の検証結果を踏まえて、第三者的立場にある機関による点検・評価も受けつつ、今後の設計、開発および運用に反映し、社会保険オンラインシステムの刷新を推進すること。

(過去の横領等事案の調査から得られた教訓)
 ・社保庁は、過去に発生した横領等事案の分析はもちろん、今後、横領等事案が発生した際には、その原因や手口を分析し、事務処理方法等に問題がないかを十分に見直した上、横領等事案の発生を防止するための事務処理方法等の改善を含めた内部事務管理態勢の構築に努めること。

 また、横領等が発生した場合には、徹底した調査等を行い、被害者たる被保険者等を特定し、被保険者等の記録を確実に回復すること。

 なお、社保庁は、今後、被保険者等が自身の過去の納付状況を確認できるよう、「ねんきん特別便」や「ねんきん定期便」の実施を予定している。これらに対して、被保険者等から納付記録がない旨の申し出があった際には、社保庁が横領等事案の可能性に関して必要な調査を行うこと。

(国民の監視と協力)
 ・今回の年金記録問題を契機として、年金記録の重要性が再認識された。年金記録が適切に管理されるよう、国が万全を期することは当然であるが、国民も自身の年金記録に関心を持ち、疑問が生じた場合には、社会保険事務所に赴くなどして、国が保有する記録を確認することや、社保庁の照会に応答することなど、国民の側の監視と協力も重要である。