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男性長寿日本一の秘訣とは… 横浜市青葉区 朝日新聞 主要ニュース 健康 福祉・高齢 無断転載禁止

男性長寿日本一の秘訣とは… 横浜市青葉区 男性の長寿1位は横浜市青葉区。4月24日、厚生労働省が全国の市区町村別の平均寿命を発表した。前回は3位だった横浜市青葉区は、1歳以上も延ばしてトップになった。若い子育て世代が多いとされるこの街が、なぜ長寿地域となったのか。区内を歩いてみた。
  ※(写真)ゲートボールを楽しむ人たち。仲間のプレーに笑い声が響く=横浜市青葉区の美しが丘公園多目的広場 朝日新聞 主要ニュース 健康 福祉・高齢 無断転載禁止 

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 青葉区美しが丘2丁目にある公園の多目的広場。朝9時から11人の年配者たちが集まってゲートボールを楽しんでいた。勝ち負けは気にせず、仲良くやるのがモットーだという。負けてしまうことも多いというが、みな笑顔だ。「あんまり真剣にやると血圧上がっちゃうからね」と参加者が言う。

 その中の一人、飯島忠雄さんは91歳。チームの最長老だ。ゲートボールのほかにも小学生たちに和太鼓を教えたり、俳句を詠んだり、畑仕事をしたりと活動的。健康の秘訣(ひけつ)は、「じっとしていないで、いろんなことをやる。人と交流することで生かしてもらえる」。

 美しが丘地区で地元の自治会や老人会の会長を務める中島寛司さん(72)は、祭りなどのイベントや公園の掃除などのまとめ役だ。青葉区の長寿の理由について、「富裕層が多く、成長した子どもに支えられている人が少なくない。病院も多く、医療が受けやすい。また、社会との接触を続けている人が多いことも理由では」と話す。

 行政はどうみているのか。青葉区の担当者は「緑が多い住環境の良さと、文化活動が盛んでそれが生きがいに結びついていることが影響しているのでは」と分析する。

 区内には、こどもの国や寺家ふるさと村といったそのままの自然が残る緑地がある。公園数の226は、横浜市内で一番多い。
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 青葉区や周辺には、大きな病院が多い。昭和大学藤が丘病院や横浜総合病院を始め、隣の川崎市宮前区には聖マリアンナ医科大学病院などがあり、青葉区を動脈のように貫く国道246号を使えば、都内の病院へも行きやすい。医療施設へのアクセスの良さがこの地域の特徴と、青葉区医師会の西川真人副会長は考えている。

 西川副会長はさらに、青葉区の住民は、健康に対する関心が高いと分析する。「病状や経過など、きちんとした説明を求めてくる患者が多く、健康意識が高い」という。

 青葉区メディカルセンターの松木満里子さん(46)も、同様の見方だ。「脈をとって、『不整がありますね』だけでは駄目。血圧を測ったらその値についての説明ができなければ納得してもらえない」という。「介護日記をつけていたり、医療費についてどんな制度を利用できるか勉強したりする人も多い」と話す。

 青葉区を走る東急田園都市線沿線のほとんどの駅前にはスポーツクラブがあり、そこに通う高齢者の姿がよく目につく。たまプラーザ駅近くのスポーツクラブで週3日ほど汗を流すという藤井真美さん(82)は、「健康には運動が大切と通い始めた。筋肉がつき、ドライバーで220ヤードも飛ぶようになった」と右腕の力こぶを見せた。

 健康に注意を払い、それをサポートする医療や介護の施設が充実している。緑地や公園が多く、交流も活発――。長寿の理由を探ってみたが、そんな青葉区の特徴が垣間見えた。

 実は神奈川全体もなかなかの長寿県だ。昨年12月に厚労省が公表した05年の都道府県別の平均寿命では、神奈川県の男性は79.5歳で3位だった(女性は18位)。神奈川の長寿について同省統計情報部は、「不慮の事故や自殺での死亡率が低いことが要因の一つではないか」としている。(山田知英)
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 〈平均寿命〉ある年齢の人が平均してあと何年生きられるかを示したものを平均余命といい、0歳児の平均余命を平均寿命という。全国市区町村別は、5年ごとに厚生労働省から公表される。今回の発表データは、05年の人口や04〜06年の死亡者の数、年齢などをもとに算出している。寿命は、生活習慣、保健医療体制、気候など様々な要素が影響するとされ、保健医療の指標ともなる。