腹びれイルカ:研究プロジェクト運営委員会が初会合 腹びれを持つ雌のバンドウイルカ「はるか」に関する研究プロジェクト運営委員会の初会合が7日、東京海洋大で開かれ、繁殖を試みるなど四つの研究チームの設置を決めた。7月の米国の専門誌に発見についての論文を掲載し、海外からも研究を募集する。 ※(写真)和歌山県太地町立くじらの博物館で飼育されている腹びれイルカ「はるか」=2007年12月15日撮影、東京海洋大鯨類学研究室提供 毎日新聞 ニュースセレクト サイエンス 科学 無断転載禁止
はるかは、生殖器と肛門(こうもん)の間に、手のひら大の一対の腹ビレを持つ。06年11月、和歌山県沖の熊野灘で、世界で初めて生け捕りにされた。現在は和歌山県太地町の町立くじらの博物館で飼育、一般公開されている。
設置するのは、繁殖を目指す生理繁殖研究▽腹びれの機能を解明する行動機能研究▽遺伝研究▽形態研究−−の4チーム。これまでの研究では、4日間のビデオ撮影で少なくとも37回、自律的に腹びれを動かしていた。すでに血液検査を始め、成熟期かどうか確認しているという。
東京海洋大教授の加藤秀弘委員長(鯨類学)は「イルカを傷つけないよう繁殖研究を最優先する。鯨類の進化の秘密を解明し、同じ哺乳(ほにゅう)類である人類の起源に少しでも近づきたい」と抱負を述べた。来年度の文部科学省科学研究費に申請する予定という。
また、加藤委員長は「胎児時代になくなるはずの後ろ脚が引っ込まず、そのままひれに変化したと私は考えているが、委員会内でも退化の突然変異など意見は分かれている。いろいろな意見が集まるよう、優秀な研究を世界中から公募したい」と話した。
バンドウイルカは鯨目ハクジラ類の一種で、人によく慣れてショーなどに使われる。【関東晋慈】
腹びれイルカ:研究プロジェクト運営委員会が初会合 毎日新聞 ニュースセレクト サイエンス 科学 無断転載禁止
- 2008/05/07(水) 20:25:00 |
- 最新 医療・医学・科学に関する情報 |
- トラックバック(-) |
- コメント(-)
